テレビ受信関連機器
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形も機能もよく似ている分配器と分岐器ですが、役割は全く違います。分配器・分岐器の役割や選び方、用語について解説します。
①分配損失とは、分配器の出力端子にテレビ信号を等しく分配したことによって生じる、入・出力間の損失です。
分配数が多くなると分配損失が大きくなり、出力レベルが下がります。
②端子間阻止量とは、分配器の出力端子間の信号の逆流を抑える能力を表します。(一方の出力端子から入れた信号が、他の出力端子にどれだけ阻止されて出てくるかを表します。)
数値が大きいほど、良い性能といえます。
分配器には、全端子電流通過型と1端子電流通過型の2種類があります。
BS・110°CSアンテナに電源を供給する方法によって使い分けます。
⚠テレビからBS・110°CSアンテナへ電源を供給する場合⚠
①挿入損失とは、分岐器の分岐端子にテレビ信号の一部を分岐したことによって生じる、幹線信号の損失です。
②結合量とは、分岐器の分岐端子にどれだけのテレビ信号を分岐するかを表す数値です。
数値が小さいほど、高い分岐出力が得られます。
③逆結合阻止量とは、分岐器の分岐端子から出力端子への信号の逆流を抑える能力を表す数値です。
数値が大きいほど、良い性能といえます。
分配器・分岐器は、見た目や「テレビ信号をわける」という機能は似ていますが、テレビ信号のわけ方、役割は全く異なります。
分配器:テレビ信号を2つ以上に等しく分配する機器。
複数台のテレビを見たいとき、出力機器を2台以上接続するときに使用する。
分岐器:テレビ信号の一部を分岐し、各端子の信号レベルをそろえるための機器。
集合住宅などで、分配数が多くなる場合や、アンテナからテレビまでの配線でケーブルが長くなる場合の信号損失の差
を少なくし、信号レベルをそろえるときに使用する。
また、分配器は分波器との買い間違いも多いため注意が必要です。
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