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防犯カメラ、セキュリティーカメラで使用される「AHDカメラ(同軸カメラ)」と「ネットワークカメラ(IPカメラ)」の違いって何?そんな疑問に簡単にお答えします!
AHDカメラ(同軸カメラ)とは、Analog High Definitionの略で、アナログ配線でハイビジョン画質が伝送できるカメラの総称のことです。同軸ケーブルを使用することから、同軸カメラとも呼ばれます。電源と映像を別々の配線で伝送するツーケーブルタイプと、1本の同軸ケーブルで映像と電源を伝送するワンケーブルタイプの2つのタイプのカメラがあります。
ネットワークカメラ(IPカメラ)とは、カメラの中にコンピューターが内蔵されているカメラのことです。パソコンと同じように、カメラ1台1台にIPアドレスが振られていることから、IPカメラとも呼ばれています。カメラで撮影した映像をLANケーブルを使って伝送します。
この2種類のカメラの最も大きな違いは撮影した映像を伝送する際に伝送するケーブルの違いです。
AHDカメラ (同軸カメラ) |
同軸ケーブルで伝送(アナログ信号として伝送) |
ネットワークカメラ (IPカメラ) |
LANケーブルで伝送(デジタル信号として伝送) |
AHDカメラ(同軸カメラ)とネットワークカメラ(IPカメラ)の違いについて表にまとめました。
AHDカメラ(同軸カメラ) | ネットワークカメラ(IPカメラ) | |
使用ケーブル | 同軸ケーブル | LANケーブル |
伝送信号 | アナログ信号 | デジタル信号 |
伝送距離 | 最長500m (S5CFBのとき) | 最長100m (ハブなどで中継可能) |
伝送配線の混合 | × | ○ |
アナログ配線の活用 | ○ | × |
カメラ設定の容易さ | 専用レコーダーと接続するだけ | IPアドレスなどの設定が必要 |
カメラの電源 | PoC対応機種あり | PoE対応機種あり |
ノイズ影響による映像劣化 | 劣化する | 劣化しない |
同軸カメラは、長距離伝送ができます。(S5CFBの同軸ケーブルで最長500m) また、既存の同軸ケーブルがそのまま使用できるので、システムのリニューアルに向いています。
一方、ネットワークカメラはデジタル方式で映像が劣化しないため、画質を優先したい時に向いています。1本のLANケーブルでの伝送距離は最長100mと同軸カメラシステムに比べて短く、長距離伝送するにはハブなどの中継装置が必要です。