年間100万円以上の経費削減!料亭のいけす水位監視システム

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年間100万円以上の経費削減!料亭のいけす水位監視システム

マスプロ電工は福岡県にある博多料亭稚加榮様に、いけすの水位を遠隔監視できる水位センサー端末を導入しました。

導入の背景

博多料亭稚加榮様は、1961年創業の老舗の老舗の料亭です。料亭内には縦12メートル、横3メートル、深さ1.2メートルの巨大ないけすがあり、九州各地で水揚げされたさまざまな活魚が常時30種類以上泳ぎ、目の前で新鮮な魚を調理し、目で、耳で、そして舌で、お越しいただくお客様の心を満足させています。
なお、余談ですが、料亭ならではの味付けにこだわった辛子明太子は、粒揃いの新鮮なたらこを厳選して製造しており、卵本来のまるく美しい形と弾力、美味しさを感じられると非常に好評で、全国各地から問い合わせがあるほど博多の定番商品として大変人気です。

 

マスプロ電工の水位センサー端末は、この稚加榮様の巨大いけすの水位を監視するためにベネックスソリューションズ様を通して導入されました。

いけすの周りを囲むカウンター席

経費削減のため目視での確認から自動化を検討

稚加榮様では、これまで、警備員による人的確認(目視)を中心にいけすの水位監視を行なっており、夜間も警備員が目視で確認していました。今回、警備体制の見直しが検討され、それに伴い、経費削減のため警備員が目視で行なっていた、いけすの水位や水温の異常を遠隔から自動で確認する方法を模索していました。

またHACCP対応等の衛生管理面の強化も踏まえて、温湿度の自動計測も検討されていました。

そんな中、稚加榮様と取引のあるベネックスソリューションズ様より『温湿度管理システムKOKOCHI』とマスプロ電工の水位センサー端末が使用されている『水位監視システム』の提案を受け、導入が決まりました。

・調査から実施に至るまで、熱心に担当者が調べており導入へのメリットが感じた点

無人で温湿度や水位を確認できる

異常があった際に管理者へ通知が来るようになっている点

・機器で監視するため確認漏れ、見落としがない

これらが導入の決め手となりました。

水位センサーの設置について

今回はLPWA通信端末に水位センサーを接続し、機器の設置を行いました。水位センサーは目詰まり防止や、メンテナンスがしやすいよう、保護パイプの中に入れて設置しています。
LPWA端末は電池で駆動するため、電源工事不要で端末の設置工事のみで対応ができます。

通信端末
水位センサーをいけすへ設置
保護パイプの中に水位センサーを設置

水位監視システムの概要

今回導入した『水位監視システム』は、 水位センサーで取得したデータを、LPWA通信端末でクラウドに送信し、水位を遠隔から監視できるシステムです。

 

 

水位が任意で設定した値から外れるとメールで通知します。水位の測定は、通信端末に投げ込み式(圧力式)の水位計をRS485インターフェイスで接続して行います。端末は、単3形塩化チオニルリチウム電池2本で駆動するため、電源工事が不要です。

既設の水温アラートとの連携も可能

稚加榮様では、今回の水位センサー導入以前から、水温アラートでいけすの水温を監視しており、水温が規定値からずれると、ブザーとライトでその場にいる人に異常を知らせていました。
今回、既存の水温アラートにLPWA通信端末を組み合わせたことで、24時間、365日、離れた場所からでも異常のお知らせを受け取れるようになりました。

年間100万円以上の経費削減を実現

●稚加榮営業部 柿原 宏様より

今回、警備員による目視での水位・水温の確認作業から、機器を使った計測に自動化したことにより、機器設置費用も差引いても年間で100万円以上の経費が削減できました。

水位センサーだけでなく、既設の水温アラートとの連携もでき離れた場所からでも確認できるようになり、いけすの魚の動きや、管理については安心しております。

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