IoTソリューション機器
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マスプロ電工の「ため池水位監視システム」が、兵庫県農林水産部・農地整備課様による、「ため池監視システム展示場整備事業」に採用されました。ため池の水位を通信費を抑えたLPWA通信端末でデータ送信することで、低コストで、24時間365日いつでもどこからでもため池の水位を監視することができます。
ため池の数が日本一の兵庫県
兵庫県は、約2万2千箇所のため池があり、日本で一番ため池があるため、農業者の減少や高齢化などによるため池管理・監視体制の脆弱化が危惧されているとのことでした。そのため、兵庫県では、ため池を起因とした人的被害等の発生を防止するため、ICTを活用した、ため池監視システムを推進されています。
ため池監視システムは、日々の水位管理の省力化や、水位の異常があった際には担当者へメールで通知するため、迅速な避難行動や減災にも繋がるなど、さまざまな活用が期待されているものの、認知度が低く、普及が進んでいないという課題がありました。
そこで、兵庫県では、ため池監視システムのさらなる普及を目的に、行政職員・ため池管理者様が実際に機能を確認できる「ため池監視システム展示場」を県内2箇所に新たに整備し、マスプロ電工の「ため池監視システム」が導入されました。
兵庫県HP「ため池監視システム展示場整備事業」より抜粋
今回、LPWA通信端末の外部電源に株式会社光アルファクス様の屋外用電源BOX ALPHIoT POWERを採用しています。ALPHIoT POWERは電池交換が10年間不要で、常に安定した電力を供給することができます。
LPWA通信端末は、乾電池で1年程度駆動しますが、今回、ALPHIoT POWERと併用することで、さらに長い期間使用できるようになり、電池交換の頻度の削減につながりました。
ランニングコストを抑えて導入
ICTを活用した水位監視システムには様々な機器があります。その中でネックとなるのがランニングコストと扱いにくさです。ため池の水位監視方法によっては、携帯電話回線を使用した通信システムを使用しているものもあり、年間の通信費が高額になってしまう場合もありました。
マスプロ電工の「ため池監視システム」はLPWA(Sigfox通信)を採用しており、年間の通信費用を抑えて運用ができます。また機器も電池で駆動するため、電源工事不要でランニングコストを抑えて導入が行えます。
シンプルで扱いやすい
マスプロ電工の「ため池監視システム」はため池の「水位」監視だけに焦点をあてているため、非常にシンプルです。 機器構成は水位センサー、LPWA通信端末、電池のみで稼働します。 水位センサーで取得したデータは、LPWA通信端末によってクラウドへ送信され、測定結果はパソコンやタブレットでいつでもどこからでも水位を監視できます。また、あらかじめ設定したしきい値から水位が大きく外れた場合には、担当者やため池管理者へメールでお知らせし、すぐに対応できます。
農林水産省は、平成30年11月13日に「平成30年7月豪雨等を踏まえた今後のため池対策の進め方」のなかで、緊急時の迅速な避難行動につなげる対策として「水位計等による監視体制の整備」も取り上げています。
また、令和5年4月には「ため池の防災・減災対策に活用可能な補助事業」も公表しており、ICT機器の設置・運用に対しての支援も行なっています。
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