110°CS左旋放送サービス終了後、ブースターの調整方法とは？

放送終了となった110°CS左旋の4Kチャンネル

テレビ受信設備（テレビ用ブースター）を新たに設置する際、適正な運用ができるように、信号の測定、テレビ用ブースターのレベル調整を行なう必要があります。

2018年12月の4K8K衛星放送の開始以降、110°CS左旋の放送チャンネル（ND9、ND11、ND19、ND21、ND23）の放送信号を用いた信号測定、調整をご案内してきましたが、今回の110°CS左旋の放送終了に伴い、110°CS左旋のチャンネルを利用した信号測定、レベル調整ができなくなっています。

2024年4月以降の調整方法について

BS・110°CS放送の伝送周波数で最も高い周波数の、BS左旋で放送されているBS ch.14（NHK BS 8K、コンバータ出力の中心周波数2471.82MHz）信号を使った信号測定、テレビ用ブースターのレベル調整を推奨いたします。
BS ch.14を使ってテレビ用ブースターの調整をする際、適正な判断をするためにBS ch.14の定格出力レベルが必要になりますが、現在、当社製品の規格表にBS ch.14の定格出力レベルの記載がありません。
適正な判断をするために必要なBS ch.14の定格出力レベルの換算方法ならびに各テレビ用ブースターの定格出力レベルをご案内いたします。

各機種のBS ch.14の定格出力レベルについて

ケース１

BS・110°CS帯域内の定格出力レベルがチルトになっている製品の場合
（BS・110°CS周波数帯域の下限に比べて、上限の定格出力レベルが高い製品の場合）

BS ch.14 （2471.82MHz）の定格出力レベルは、各製品の仕様で記載している3224MHzの定格出力レベルから「3dB引いた値」になります。

計算例：3224MHzの定格出力レベル115dBμVの製品の場合、2471.82MHzの定格出力レベルは112dBμVになります。

製品毎の調整値
共同受信用ブースター（UHF・BS・CS）

共同受信用ブースター（CATV・BS・CS）

BL型ブースタ（CATV・BS・CS）

家庭用ブースター

CATVブースター

ケース２

BS・110°CS帯域内の定格出力レベルが均一になっている製品（例：テレビ・レコーダー ブースター）の場合

BS ch.14 （2471.82MHz）の定格出力レベルは、各製品の規格表に記載しているBS・CSの定格出力レベルと同じため、換算の必要はありません。