IoTソリューション機器
上級
マスプロ電工のUHF帯RFIDシステムが2021年2月に開催された第4回愛知池駅伝競走大会(主催:愛知県日進市、日進市教育委員会、日進市陸上競技協会)にて検証に採用され、総勢65チーム382人の走行タイムの記録集計で活用されました。
従来の駅伝では中継地点(計測地点)を集団で通過することが多いため、タイム計測は通過順の判定員(決勝審判)、走行タイムの計測員(時計員)で役割を分担して行なっています。さらに、正確に計測を行うため、各員を平均3名ずつ2か所の中継地点に配備するので、計測だけで合計12名必要となります。
今回、この12名と同等の計測をUHF帯RFIDシステムで行えるかを検証しました。結果、計測に使用したUHF帯RFIDシステムは、選手がつなぐタスキに埋込んだRFタグを中継地点のUHF帯RFIDアンテナで読取ることにより、タイム集計と同等の効果が得られました。
愛知池駅伝競走大会で採用されたUHF帯RFIDによる計測システムは、次のとおりです。
各チームと紐付けされたRFタグをタスキに埋込み、中継地点に平面アンテナ、リーダライタなどを設置します。アンテナがタスキに埋込んだRFタグを検知したときに、通過タイムを測定し、各チームの記録が集計される仕組みになっています。
さらに、タスキの受渡しなどの使用状況を想定し、RFタグをタスキの複数箇所に埋込むことで、中継地点で高い読取り率を実現しました。
入退室管理に
例えば、出入口にUHF帯RFIDアンテナを設置することで、誰が何時に出入口を通過したかを、通過者が意識していなくても記録できます。そのため、会議室の使用状況などの入退室管理にも役立てることができます。
また、UHF帯RFIDシステムは特定の物や人を判断することができます。そのため、入室できる人物を限定した防犯など様々な活用方法が考えられます。